
夜間飛行
鈍色の空 暮れかかり 小雨に煙る 赤れんが
まるで世界が すべてグレイに
溶けてくような あやかしのとき
君の悲しみ ぼくの皮肉 ふたつの影を 重ねよう
傘も持たずに ただ立ち尽くす
迷い子のままで
夜の真ん中で 寄り添えたら
解けない魔法に 身体 まかせて ただよう
rain oh rain 雨の音に隠れて
ふたりの情熱 確かめあう
rain oh rain この空も 飛べるはずさ
夜間飛行
気づけば街は 夜の顔 雨に輝く 観覧車
傘はないけど 歩きだそうか
人もまばらな 目抜き通り
いくつかのこと 脱ぎ捨てて ずぶ濡れになり キスをして
笑いあいながら そっとふたりは
誓いをかわした
夜の真ん中で 寄り添えたら
解けない魔法に 身体まかせて ただよう
rain oh rain 降り続く雨の中
ふたりの身体 軽くなるだろう
rain oh rain この空も 飛べるはずさ
夜間飛行